「自動精算機」と「自動釣銭機」の違いは?クリニックごとの選び方を解説!
- 2024年1月10日
- 自動精算機
最近、クリニックでもセルフレジをよく見かけるようになりました。
セルフレジには、自動精算機と自動釣銭機の2種類があり、クリニックによって、どちらを導入しているか違いがあります。
この2つにおいて、自分のクリニックにはどちらが合っているのか、どちらを導入すべきか迷っている方もいるかと思います。
この記事では、そのような自動精算機と自動釣銭機について、違いやメリットデメリット、選び方について解説していきます。
【この記事はこんな方におすすめ】
- 自動精算機か自動釣銭機か迷っている方
- 自動精算機と自動釣銭機の違いを知りたい方
- 自分のクリニックにどれが合うのか知りたい方
目次
自動精算機と自動釣銭機の違い
自動精算機と自動釣銭機の違いは、精算時にスタッフの対応が必要かどうかです。
自動精算機は支払いを患者さんが1人で完結できるに対して、自動釣銭機はスタッフが金額を打ち込んだり、領収書などの受け渡しが発生します。
自動精算機のメリット・デメリット
メリット
- 精算時にスタッフの対応が不要になる
- 釣り銭の受け渡しがなくなり、違算が発生しない
- 患者さんの待ち時間を削減できる
デメリット
- 導入コストが高い
- 操作に不安のある患者層には不向き
- 設置スペースの確保が難しい
自動釣銭機のメリット・デメリット
メリット
- 導入コストが安い
- 比較的小型なため、小さなスペースにも設置できる
- 釣り銭の受け渡しがなくなり、違算が発生しない
デメリット
- スタッフの釣銭機操作が必要になる
関連記事:自動精算機をクリニックで使うメリット7選!患者満足度を向上させよう
自動精算機と自動釣銭機の選び方
自動精算機と自動釣銭機の選び方について解説します。
クリニックの運営において、どの要素を重要視するのかどうかで自動精算機と自動釣銭機どちらを選ぶか変わりますし、多くのメーカーが販売しているので、どのメーカーを選ぶのか判断基準としても参考にしてみてください。
連携方法
自動精算機には、「バーコード連携」と「データ連携」の2種類の連携方法があります。
当然、自動精算機で支払いにはレセコンからの請求金額データの受け渡しによって、画面上に請求金額が表示されたり、領収書や明細の発行が可能になります。
メーカーによって、連携方法が変わるため、確認が必要になります。
バーコード連携
診察券などに患者固有のバーコードを貼り付け、自動精算機の読み取り箇所にかざすことで、患者の請求情報を取得し、請求金額を表示させる仕様。
データ連携
患者IDなどとレセコンデータを紐付け、自動精算機で患者自身で入力すると請求金額が表示される仕様。
導入費用
自動精算機は、本体代が300万円前後となります。
他にも、キャッシュレス決済の導入やカスタマイズなどのオプションにより、金額は増減します。
導入費用と削減できる人件費を考慮して、どのメーカーが適しているか検討する必要があります。
また、自動精算機・自動釣銭機導入の補助金や助成金も活用できる可能性があります。しっかりチェックしてお得に導入することが重要です。
サイズ
既存クリニックですと、設置スペースがいちばんのネックになるかと思います。
自立型ですと、廊下や待合スペースに設置可能ですが、小型の精算機ですとカウンターへの設置も可能です。
受付から離れすぎるとフォローが難しかったり、運用面でも不都合が出てくる可能性もあるため、受付近くに設置できるサイズをチェックする必要があります。
運用想定
サポート内容や機能面でクリニックの運用に適するか検討する必要があります。
サポート内容では、トラブル対応や運用アドバイス、導入初期のオンボーディングがしっかり行われているかチェックする必要があります。
機能面では、使用しているレセコンとの連携可否やレジ締め時の出金方法、硬貨詰まりの対応のしやすさなど想定して選定する必要があります。 他にも、処方箋受け渡しの流れや領収書、明細書発行の有無なども一緒に確認しましょう。
操作性
操作面は、クリニックのスタッフが操作する画面と患者側で操作する画面両方の確認を行います。
クリニックスタッフ側は、操作に慣れが生まれるため、ある程度の使いやすさで問題ないかもしれませんが、患者側は年代によって細かい操作に不慣れな患者さんもいるため、容易な操作性が求められます。
また、精算完了までの画面遷移が多すぎるなど患者さんへストレスを与えない画面設計をしているメーカーを選択する必要があります。
決済方法
現金はもちろん、キャッシュレス決済も当たり前になっているため、キャッシュレスブランドをどの程度扱っているのか確認しましょう。
ほとんどのメーカーがキャッシュレス対応していますが、メーカーによっては扱えないブランドがあるかもしれません。
クレジットカード、QR決済、電子マネーなどチェックしましょう。
関連記事:クリニックにおける自動精算機の必要性とその時代背景―選び方のポイントも
まとめ
自動精算機と自動釣銭機の違いは、「スタッフの対応が必要かどうか」です。
その他、機能についてはメーカーによって若干違いがあるものの、先に紹介した機能が含まれています。
クリニックによってどちらが適しているのか違うものの、どちらもクリニックの業務効率を向上させ、スタッフの業務負担を減らすことができます。
ぜひ、複数のメーカーを比較しながら、どれが自分のクリニックに適しているか判断してみましょう。
著者PROFILE
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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