自動精算機をクリニックに導入するメリット7選!費用負担を抑えて導入しよう
- 2024年7月10日
- 自動精算機
「クリニックに自動精算機を導入したいけどどうすればいいの?」「自動精算機を安く設置できる方法はないの?」
このように悩んだり不安を感じたりしているクリニックはありませんか?
自動精算機を導入すると、スムーズな会計を実現でき待ち時間の解消につながるため患者さまやスタッフ、両者にメリットがあります。
ただし、自動精算機を導入する費用は高かったり活用方法がわからなかったりするため、導入に踏み切れないクリニックも多いでしょう。
そこで今回は自動精算機をクリニックに導入するメリットや費用の負担を抑えて導入する方法をくわしく紹介します。
この記事が、あなたの自動精算機の導入にかかわる悩みの解決に役立てられると幸いです。
目次
自動精算機とは
そもそも自動精算機とは、クリニックや歯科での会計の際に、スタッフの手を介することなく精算することができる会計システムのことです。
クリニックや歯科医院のほかに、ホテルやゴルフ場、コンビニなどさまざまな施設や店舗で導入が進んでいます。
ただし、セルフレジやPOSレジ、釣銭機などとは異なります。
自動精算機には、電子カルテやレセコン(レセプトコンピューター)と連携したり、クレジットカードや電子決済に対応したりなどメーカーや製品によって機能が違うのが特徴です。
そのため、クリニックの問題を解決できる、またクリニックの目的に合った自動精算機を選ぶことが大切です。
自動精算機をクリニックに導入するメリット6選
次に、自動精算機をクリニックに導入する7つのメリットを紹介します。
スタッフと患者さまのメリット、それぞれ3つをくわしくみていきましょう。
自動精算機をクリニックに導入するスタッフのメリット3選
自動精算機をクリニックに導入するときのスタッフのメリットは主に以下の3つです。
- お金の受け渡しミスの軽減
- スタッフの負担軽減
- スタッフの定着化
現金の受け渡しは何度も確認しても、どうしてもミスが発生するもの。
会計でお釣りを少なく渡したり、逆に多く渡したりするなど金額が合わないと、レジ締めの手間が増えるだけではなくクリニックの信用が低下する恐れがあります。
さらに、「会計を間違えたらどうしよう」とストレスを感じる会計のスタッフにとっては、患者さまが多く来院する時間帯はとくに業務の負担を軽減することができます。
クリニックに自動精算機を導入すると会計を自動化できるため、会計のミスがなくなりスタッフの業務の負担やプレッシャーを軽減できるでしょう。
自動精算機をクリニックに導入する患者さまのメリット3選
次に、クリニックに自動精算機を導入する患者さまのメリットを紹介します。次の3つがあげられます。
- 感染対策の徹底
- 患者さまの会計への要望を実現
- 患者さまのストレス軽減
クリニックに通うときに、待ち時間が長いことがストレスのひとつではないでしょうか。
予約してクリニックに行ったにもかかわらず待ち時間が長かったり、体調が優れないのに受付で待たされたりなど、ストレスを感じる患者さんは多いでしょう。
実際に、患者さまからの意見でこのような声を聞くことは珍しくありません。
クリニックに自動精算機を導入すると、スムーズに会計をおこなうことができるため、待ち時間を短縮できます。
自動精算機をクリニックに導入するメリットをさらに詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
https://billar.jpcolumn/%e8%87%aa%e5%8b%95%e7%b2%be%e7%ae%97%e6%a9%9f%e3%82%92%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%a7%e4%bd%bf%e3%81%86%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%887%e9%81%b8%ef%bc%81%e6%82%a3%e8%80%85/
クリニックに合う自動精算機を選ぶときのポイント
自動精算機をクリニックに導入する際のポイントは以下の5つです。
- 自動精算機の費用は予算
- 自動精算機のサイズ
- 自動精算機の購入方法(購入もしくはレンタル)
- 自動精算機の機能
- 自動精算機の導入後のサポート
自動精算機にはさまざま機能があります。
バーコードやキャッシュカード、電子マネーなどでのキャッシュレス決済の機能があるのか、領収書の授受は可能であるかなどを確認してください。
ほかにも、設置するスペースを考えるために自動精算機の高さや奥行き、重量なども確認して十分なスペースを確保できるようにしましょう。
クリニックの目的に合った自動精算機でなければ、導入しても十分な効果を感じられません。
そのため、まずはなぜ自動精算機を導入するのか、どのような効果を期待するのかなどを明らかにすることが大切です。
クリニックに合った自動精算機を選ぶポイントについて、もっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
https://billar.jpcolumn/%e8%87%aa%e5%8b%95%e7%b2%be%e7%ae%97%e6%a9%9f%e3%82%92%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%a7%e5%b0%8e%e5%85%a5%e3%81%99%e3%82%8b4%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%83%e3%83%97%ef%bc%81%e5%ae%9f/
自動精算機をクリニックに安く導入する方法
クリニックに自動精算機の導入を検討するときに問題となるのが費用ではないでしょうか。
自動精算機を導入するためには、200〜400万円台の本体価格と保守点検や故障時の対応などのランニングコストが月に5万円発生します。
そこで、補助金や助成金をうまく活用できると、費用を抑えて自動精算機を導入する可能性があります。
- IT導入補助金
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- 業務改善助成金
- 働き方改革推進助成金
- 小規模事業者持続化補助金
それぞれをくわしく知って、自動精算機を導入する際の費用の負担を軽減しましょう。
IT導入補助金
IT導入補助金とは「中小企業や小規模の事業者が労働生産性を向上できるようにすることを目的に、業務の効率化やDXのためのITツールの導入を支援する補助金」のことです。
クリニックに自動精算機を導入することで、スタッフの業務改善につながるため、この補助金を活用できます。実際には、補助の上限である20万円(補助率1/2)が支給されます。
支給を受けるためには、自動精算機の機能や費用、運用の方法などを検討し導入の計画を立てたうえで、申請に必要な以下の書類を準備しなければなりません。
- 事業計画書
- 収支予算書
- 自動精算機の見積書
決定後に自動精算機の購入や設置工事をおこない納品が完了します。自動精算機の設置が完了した後に実績報告と精算手続きを行った場合、補助金の支払いを受けられます。
わからないことがある場合は、「IT導入補助金2024」に早めにお問い合わせをして適切なアドバイスを受けることが重要です。
IT導入補助金を有効に活用することで、クリニックの業務効率化と患者サービス向上の両立を図ることができるでしょう。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金とは、医療サービスを含む中小企業や小規模事業者が生産性向上のための設備投資をおこなうときに、その費用の一部を補助する補助金のことです。
自動精算機の導入は、サービス業務のプロセスの改善に該当し、補助金が支給される対象です。
一般的にはものづくり補助金と呼ばれており750万円〜1,250万が支給されます。従業員の数によって補助額は異なります。
ただし、個人で経営しているクリニックが対象であり、医療法人は対象外とされているため注意してください。
業務改善助成金
業務改善助成金とは、生産性の向上に関係する設備の投資をおこない、最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、費用の一部が助成されるものです。
助成金の上限額の最大は600万円であり、助成率は最大で9/10です。申請には次の書類が必要です。
- 経営指導記録
- 事業計画書
- 会社概要
- 導入する自動精算機の仕様書
- 見積書
公募期間中の応募所管の経済産業局が公募期間中に、申請書類を同局へ提出して審査に合格すると助成金を受けられます。
働き方改革推進助成金
働き方推進助成金は、中小企業が行う労働時間適正化や職場環境改善の取り組みを支援するものです。
クリニックで自動計算機を導入すると、会計の業務を効率化できスタッフの残業削減に取り組むため、この助成金の対象となります。
申請には、自動精算機導入による具体的な業務効率化の内容や、働き方改革への効果を記載した計画書が必要です。
お住まいの労働局に申請し審査に合格できれば、最大1,000万円までの助成金が支給されます。
申請期間や助成内容は毎年変わるため、厚生労働省のホームページで最新情報を確認することが大切です。この助成金をうまく活用すれば、コストを抑えたうえで自動精算機を導入でき、働き方改革の両立が可能になるでしょう。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、クリニックが経営計画に基づいておこなう販路開拓やスタッフの業務の改善に必要な経費の一部を支援するものです。
自動精算機は事務導入機器にあたり、補助金の対象となります。
補助率は2/3で、補助上限額は50万円です。
この補助金の申請には、機器の必要性や効果を記載した経営計画書、経費の見積書などの準備が必要です。
最寄りの自治体や商工会へ提出し、審査に合格すれば補助金を受けられます。
申請時期や補助内容は毎年変更があるため、最寄りの商工会議所で最新情報を確認しましょう。
関連記事:クリニックの自動精算機・セルフレジ導入における補助金活用-その種類と留意点
自動精算機をクリニッに導入する流れ
ここでは、自動精算機を導入する流れと具体的な進め方を紹介します。流れを知って、自動精算機を導入するときの不安を解消しましょう。
流れ |
具体的な進め方とポイント |
|
① |
面談・相談 |
・会計の現状や困っていること、自動精算機を導入することにより解決したいことなどを専門のコンサルタントがクリニックにヒアリング ・クリニックに合った自動精算機を導入できるように、できる限りくわしく話すことが大切 |
② |
提案・見積もり |
・ヒアリングからクリニックの困りごとを自動精算機で解決する方法を、専門のコンサルタントが提案 ・導入のスケジュールや必要な機能など具体的な提案であるため、自動精算機を導入したあとをクリニックがイメージできるように |
③ |
デモや動画で実機の確認 |
・自動精算機を導入する前に実機に触れ、操作方法や操作画面、アナウンス、使用感などを確認 ・導入する前に一度、使用感を確認できるためクリニックに合うかどうかを判断 |
④ |
納品 |
・専門のスタッフが稼働に立会い、操作方法や運用方法などについてのレクチャー ・運用できるまでフォロー ・クリニックの営業時間外(休診日や夜間など)に設置の作業をおこなうため、営業に差し支えない |
大きくはこの4つの手順で自動精算機を導入します。
初めて自動精算機を導入するクリニックの方は「本当に大丈夫?」「トラブルが起こったときはどうするの?」など不安を感じているでしょう。
専門のコンサルタントが丁寧にヒアリングし、どのようなタイプ、どのような機能を搭載している自動精算機が適しているのか検討しながら導入を進めるため安心できます。
わからないことがある方は、コンサルタントに質問したり、サポートセンターに問い合わせると良いでしょう。
自動精算機をクリニックに導入するときのサポート
自動精算機をクリニックに導入するときのサポートは、次のとおりです。
- 専任のコンサルタントによる導入の立ち会いと支援
- 専用のサポートセンター
- トラブルが発生した際の動画マニュアル
- 故障時の専門スタッフの訪問対応
- 定期的な保守点検
ただし、このサポート内容は一例です。
メーカーによってサポート体制は異なり、なかには病院やクリニックなどの医療機関での実績がないところやサポート体制が不十分であるところなどがあります。
こういったメーカーの自動精算機を導入すると、万が一のトラブルや故障のときにうまくサポートを受けられず、自動精算機のメリットを感じられないでしょう。
会計が一時的にストップすることになるため、患者さまのクレームに発展する可能性があります。
そのため、単にサポート内容を確認するだけではなく、クリニックに合ったサポート体制であるところを選ぶことが大切です。
自動精算機のサポートについては、下記の記事でくわしく解説しています。
ぜひ、参考にして自動精算機を導入するときの不安を解消しましょう。
https://billar.jpcolumn/%e8%87%aa%e5%8b%95%e7%b2%be%e7%ae%97%e6%a9%9f%e3%81%ae%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%e6%af%94%e8%bc%83%e3%81%99/
まとめ
クリニックに自動精算機を導入すると、スタッフや患者さま、双方にメリットがあります。
スムーズな会計が実現し、患者さまの待ち時間を減らすことができたり、スタッフの業務の負担が軽減できたりします。
ただし、クリニックに合った、もしくはサポート体制が不十分な自動精算機であれば、うまく運用できない恐れがあります。
負担のないスムーズな会計を実現したいと考えているクリニックは「MEDIREGIフル」の導入がおすすめです。
MEDISMA-レジはクリニック向けの自動精算機であり、卓上に置けるコンパクトタイプです。
ほかにも、豊富なオプションを揃えており、専任コンサルティングが立ち会いから運用やトラブル発生時のサポートがあるため、安心して使用できるでしょう。
著者PROFILE
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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