自動精算機をクリニックに導入する6つのデメリット!選ぶコツも解説
- 2024年3月25日
- 自動精算機
「自動精算機を導入する前にデメリットを知っておきたい」「私のクリニックに自動精算機は合うのかな?」
このように不安を感じているクリニックはありませんか?
自動精算機をクリニックに導入すると、会計がスムーズになり患者さまの満足度の向上に期待できます。ただし、いいところもあれば当然、悪いところもあります。
この記事では、自動精算機をクリニックに導入するデメリットを解説します。デメリットを知ったうえで自動精算機を導入できると、活用の方法が広がり患者さまだけではなくスタッフの満足度の向上に期待できるでしょう。
目次
自動精算機をクリニックに導入するデメリット
自動精算機をクリニックに導入するデメリットは下記のようなものが挙げられます。
- 初期費用+ランニングコストが発生する
- ロール紙の取り替えが必要になる
- 操作を覚えられない
- 業者を呼ばなければならないエラーが発生する
- 患者層によっては使いづらい
- 自動精算機が大きすぎてクリニックに設置できない
それぞれのデメリットをみていきましょう。
初期費用+ランニングコストが発生する
自動精算機をクリニックに導入すると、初期費用に加えてランニングコストが発生します。
自動精算機の価格相場は200〜400万円台。導入後も、メンテナンスや保守点検などに月額3〜5万円程度の費用がかかります。これらの費用は安価とはいえません。
ただし、クリニックでは自動精算機の導入が進んでいます。その理由のひとつが、コストを抑えて自動精算機を導入できるためです。具体的には、以下の方法があります。
- リースやレンタル契約で導入する
- 働き方改革推進支援助成金を活用する
- ものづくり助成金を活用する
リースやレンタル契約で導入できる自動精算機もあります。このような補助金や助成金を活用できると、費用を抑えて自動精算機を導入できる可能性があります。
ロール紙の取り替えが必要になる
自動精算機には、プリンターを内蔵しており領収書や明細書を発行できる仕組みです。
自動精算機の紙がなくなったり、詰まったりした際にはロール紙の取り替えが必要です。
ただし、自動精算機には、誰でも操作できるように書かれた取り扱い説明書があるため、戸惑わずにロール紙の取り替えができるでしょう。
操作を覚えられない
クリニックに自動精算機を導入する際には、レクチャーがあることが一般的です。
ただし、慣れないうちは操作を覚えられないことがあるかもしれません。
操作に慣れてくると、会計にかかわるスタッフの人員を削減できるため、ほかの業務を担当できたり、休みを多く与えられたりなどのメリットを実感できるでしょう。
業者を呼ばなければならないエラーが発生する
クリニックに自動精算機を導入した際に、エラーが起こる恐れがあります。
たとえば、紙詰まりやプリンターのエラーなどがありますが、エラーが発生する頻度は低いです。エラーが発生した場合でも、取り扱い説明書や販売元のホームページを見たり、販売元に問い合わせることで、多くのエラーはすぐに解決できます。
時には、復旧できないエラーが発生する恐れがありますが、エラーの解除をサポートする動画があったり、販売元のスタッフがすぐに駆けつけたりするためスムーズに対応できます。
さらに、万が一の事態のために「自動精算機に投入した金額を患者さまにうかがい、次回予約のときに精算する」などの会計方法をマニュアル化しておくと、より安心して対処できるでしょう。
患者層によっては使いづらい
クリニックに自動精算機を導入した場合、患者さまによっては使いづらい恐れがあります。
これは自動精算機のみならず、スーパーやデパートで導入が進んでいる自動釣銭機のケースでも同じことがいえ、機械の操作に戸惑う方は少なからずいます。
ただし、先述したように自動精算機は導入が進んでいるため、次第に操作に戸惑う患者さまも減るでしょう。
さらに、会計に戸惑う方に対応するスタッフを決めておくと、患者さまは困らずに会計でき満足度の向上に期待できます。
自動精算機が大きすぎてクリニックに設置できない
自動精算機のサイズは大きく奥行きもあるため、導入するクリニックによっては自動精算機を設置できない可能性があります。
近年、建てたばかりのクリニックであれば自動精算機の設置を想定しているケースもありますが、すべてのクリニックがそうではないでしょう。「自動精算機を置くことで動線が…」というケースになることも。
とくに、近年は医療のDX化(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、自動精算機以外にも以下のシステムを置くケースが増えています。
- 電子カルテ
- 予約システム
- マイナ保険証の読み取り機械
これらの機械の置き場所に苦労しているクリニックは少なくありません。そのため、クリニックによっては設置できないケースもあります。
ただし、「MEDISMA-レジ」であれば奥行きが35cmに満たないコンパクトサイズであり、置き場に困らないでしょう。クリニックでの設置に特化した設計であるため、狭い通路やスペース、カウンターでも設置できます。
関連記事:クリニックにおける自動精算機のデメリットとその解消術
自動精算機をクリニックに導入するメリット
上記にデメリットを紹介しましたが、自動精算機には、もちろんメリットもあります。
デメリットとメリット両方を把握した上で導入を検討することが重要です。
自動精算機をクリニックに導入するメリットは以下のとおりです。
【患者様のメリット】
- 感染対策の徹底
- 患者さまの会計への要望を実現
- 患者さまのストレス軽減
- 外国人の患者さまにスピーディーな会計を提供
【クリニックのメリット】
- お金の受け渡しミスの軽減
- スタッフの負担軽減
- スタッフの定着化
コロナ禍をきっかけに、多くの人が触れるお金を「汚い」と感じる患者さまが増えたといった声が聞かれます。ほかにも、1日のレジ締めで受け渡しのミスがわかった際には、1日のすべての会計をチェックしなければなりませんが、お金の受け渡しミスが減ることでスタッフのストレス軽減にもつながるといえます。
クリニックに自動精算機を導入すると、上記のようなメリットがあるため、導入するクリニックが増えているのです。自動精算機を導入するメリットについて、よりくわしく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
関連記事:自動精算機をクリニックで使うメリット7選!患者満足度を向上させよう
自動精算機をクリニックに導入する際の選ぶコツ
ここでは、自動精算機を選ぶコツを紹介します。以下のポイントで自動精算機を選びましょう。
- 電子カルテ・レセプトコンピューターとの連動
- コスト
- 決済方法の豊富さ
- 操作性の良さ
- 5,000円札の利用
- 自動精算機のサイズ
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
電子カルテ・レセプトコンピューターとの連動
自動精算機をクリニックに導入する際には、電子カルテやレセプトコンピューターと連動できる機能が欠かせません。
というのも、未収の管理がしやすかったり、患者さまの情報を確認できたりするためです。具体的な連携方法は以下のとおりです。
連携方法 | 特徴 |
---|---|
データ連動型 |
・電子カルテと同じネットワークで患者さまデータをやり取り ・診察券や患者IDの情報が入ったものを読みとることで、電子カルテやレセプトコンピューターと連動し精算 |
バーコード連携型 | 電子カルテから出力されたバーコードもしくは、QRコードを自動精算機に読み込ませることで精算 |
いずれの連携方法でも、正確なお金のやり取りができ会計がスムーズにできます。
コスト
自動精算機をクリニックに導入する費用は、機械により大きく異なります。初期費用だけではなく、サポート費やメンテナンス費なども購入前に確認してください。
ただし、費用だけで自動精算機を選ぶと、期待した効果が得られないかもしれません。
そのため、まずは自動精算機にはどのような効果や機能を期待するのか検討して、あなたのクリニックに合ったものを選びましょう。
決済方法の豊富さ
決済方法の豊富さは、クリニックに導入する自動精算機を選ぶうえで重要です。
なぜなら、クレジットカードや電子マネーでの決済を望む患者さまが多いなかで、クリニックでは導入が進んでいないためです。
キャッシュレス推進協議会による調査では「キャッシュレス決済を利用したいものの利用できない場所」の結果は、以下のとおりです。
- 1位:病院・診療所(29.6%)
- 2位:歯科診療所(24.5%)
- 3位:スーパーマーケット(23.9%)
- 4位:役所・自治体など(19.2%)
クリニックに限らず、医療機関においてキャッシュレス決済が進んでいないといえます。この問題を放っておくと、患者さまの満足度が低下し、受診が遠ざかる要因となる恐れがあります。
決済方法が豊富な自動精算機を選ぶと、患者さまの会計に対する不満を解消できる一手となるでしょう。
関連記事:集患にも影響?多様な会計方法に対応するクリニックレジの重要性
操作性の良さ
自動精算機を選ぶうえで、操作性の良さは不可欠です。
操作性が悪いと患者さまがスムーズに会計ができず、かえって不満を感じる恐れがあるためです。さらには、スタッフの負担が増えるかもしれません。
パソコンや機械の操作が苦手な方でも、簡単に操作できる自動精算機を選ぶことが大切です。
5,000円札の利用
自動精算機のなかには5,000円札を利用できない場合があります。
患者さまが5,000円しか持っていない場合は、受付で両替しなければならないため患者さまの負担になります。
すべての紙幣に対応した自動精算機を選んでください。
自動精算機のサイズ
自動精算機のサイズは製品を選ぶうえで重要です。
「自動精算機は大きすぎて、私のクリニックには置けない」と悩んでいる方も多いはず。
自動精算機の製品によってはサイズが大きすぎて、クリニックに設置できないケースがあります。ただし、自動精算機には自立型や卓上型などさまざまなサイズがあるため、クリニックのわずかなスペースでも設置できる可能性があります。
さらに、小型の自動精算機であれば、クリニックのレイアウトを変えたい際にもスムーズに移動できるでしょう。
関連記事:クリニックにおける自動精算機の必要性とその時代背景―選び方のポイントも
まとめ
クリニックに自動精算機を導入すると、会計がスムーズになり患者さまの満足度が向上したり、スタッフの会計の負担が減ったりするなどのメリットがあります。
ただし、初期費用やランニングコストがかかったり、患者さまによっては使いづらいケースもあります。いずれのケースでもそれぞれ対応できるため、自動精算機の導入には支障をきたさないでしょう。
クリニックに自動精算機を導入するなら「MEDISMA-レジ」がおすすめです。専任のコンサルタントが導入の立ち会いや支援をします。ほかにも、導入後、専用のサポートセンターで対応するため、安心して利用できます。
患者さまの待ち時間を短縮させ、満足度の高い医療を提供したいと考えるクリニックは、自動精算機の導入をぜひ検討してください。
著者PROFILE
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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