自動精算機「MEDIREGIフル」|クリニック特化の自動精算機、セルフレジ

クリニックの自動精算機・セルフレジ導入における補助金活用-その種類と留意点

「患者さまの待ち時間を減らしたい」「セルフレジの導入は予算の関係で踏み切れない」

こんなお悩みをお持ちのクリニックはありませんか。

厚生労働省の調査によると、診察までの待ち時間が長いことで不満を感じる患者さまは、全体の23.9%でした。

場合によっては、会計までの待ち時間が長いことでクレームが発生する可能性もあります。

待ち時間を短縮し、患者満足度の向上を図る目的で自動精算機やセルフレジの導入を検討したところ、予算が足りず購入に踏み切れないといったクリニックもあるでしょう。

この記事では、自動精算機やセルフレジを導入するメリットと、購入の際に活用できる

補助金制度について詳しく解説します。ぜひ、お役立てください。

1.自動精算機・セルフレジのメリット

自動精算機やセルフレジの導入によるメリットとしては以下の4つが挙げられます。

  1. 業務の効率化
  2. 患者サービスの向上
  3. 長期的なコストの削減
  4. セキュリティの向上

それぞれ詳しく解説していきます。

1.業務の効率化

自動精算機の導入は、クリニックの業務の効率化に貢献できるでしょう。

クリニックは多いところで半日に100名以上の患者さまが来院し、限られた医療事務やスタッフがさまざまな業務をおこなっています。その中で、急な対応を強いられることもあり、その分、業務が煩雑となって、結果としてヒューマンエラーにつながります。

また、従来の会計業務では、お金の受け渡しミスが起こりやすく、レジ締めの確認作業に時間を取られるといった悩みをかかえるケースも多いかもしれません。

自動精算機の導入によってこれらの課題がクリアされます。精算作業が自動化されることで、スタッフの負担が軽減され、レジ締めも正確かつ効率的におこなえます。

その分、スタッフはほかの重要な業務に集中できる時間が増え、クリニック全体の業務の効率性が向上します。

2.患者サービスの向上

患者さまは自動精算機で自分で会計をおこなうため、待ち時間が短縮するでしょう。

キャッシュレス決済にも対応でき、支払いの選択肢が増えるため、患者さまの利便性も向上します。

機械が苦手な人にはサポートが必要であるものの、操作自体は簡単であるため、多くの人はストレスなく会計をおこなえるでしょう。

また、非接触型の支払いが可能となり、コロナ禍から継続する感染予防という観点からも安心感が得られます。

3.長期的なコストの削減

自動精算機の導入コストはそれなりにかかりますが、長期的にみると人件費の削減が期待できます

加えて、自動精算機を介することで、機械が会計してくれるため精算のミスが無くなります。

会計業務をおこなわない分、医療事務の業務が少なくなり、将来的に人件費の削減につながります。

結果としてクリニックの運営コストを抑えられるため、長期的なコスト削減が見込めるでしょう。

4.セキュリティの向上

自動精算機では現金を取り出す際にパスワードの入力が必要であるため、セキュリティが強化されます

また、自動精算機では金銭の取り扱いが記録されます。使用履歴も明らかになるため、不正行為のリスクも減少するでしょう。

このように自動精算機やセルフレジの導入で、セキュリティの向上が見込まれます。

2. 活用したい補助金制度

補助金とは、国や自治体が政策の目的にあった事業者に、事業資金の一部を給付する制度です。

給付されるため、返済の義務はありません。

しかし、補助金を利用するためには審査に通らなければならず、給付も全額給付もあれば一部給付もあります。

補助金を申請した内容によって支給割合が決められますので、注意しましょう。

自動精算機を導入する際に利用できる補助金制度はいくつかありますが、そのうちの2種類を紹介します。

補助金の種類

補助金の名称

補助金の内容

IT導入補助金

IT導入補助金

中小企業のITツール導入を支援する補助金制度

地方自治体の補助金

自治体で異なる

各地方自治体が独自に提供する補助金制度

IT導入補助金は、中小企業のITツール導入を支援する補助金制度です。自動精算機やセルフレジなどのIT機器が対象です

IT導入補助金には「通常枠」「インボイス枠(インボイス対応類型/電子取引類型)」「セキュリティ対策推進枠」「複数社連携IT導入枠」の4種類があり、それぞれ補助率・補助金額が異なるため注意してください。

具体的には「通常枠」では補助率が1/2以内、条件を満たせば5〜150万円未満の補助金が受給できる可能性があります。

ほかにも、各地方自治体が独自に提供する補助金制度があります。地域に特化した支援プログラムを含み、地域に根ざしたクリニックが対象です。地域によって受けられる補助や対象が異なるため、自治体や行政機関のホームページを確認しましょう。

3. 補助金申請のプロセス

補助金の申請プロセスは、いくつかのステップから成り、申請するものによって流れが異なります。

ここでは、「IT導入補助金」申請のおおまかな流れを紹介していきます。

【申請の流れ】

申請の流れ

注意点

1

補助金情報の収集

利用できる補助金の詳細を調査

2

導入計画の策定

自動精算機やセルフレジを選び、導入計画を立案

3

必要書類の準備

申請に必要な書類を準備

・事業計画書(*1)

・導入予定のシステムや機器の見積書(*2)

・財務諸表や確定申告書などの経営状況報告書(*3)など

4

申請書の提出

申請書を事務局に提出(電子申請か書面による郵送)

5

審査と結果通知

申請書が審査され、結果を通知

6

事業の実施

事業内容が認められると申請した内容で事業を実施

7

補助金の交付

実施した事業の内容や経費を報告し、認められると補助金が給付

まず、利用可能な補助金の詳細を調査しましょう。

クリニックで利用できるものなのか、申請方法や申請書類、期限は忘れずに確認してください。

詳細が確認できたら、導入する自動精算機やセルフレジの選定とその導入計画を立てましょう。

申請に必要な書類を準備し、完成したら事務局に提出します。

提出方法は補助金によって異なりますが、電子申請か書面による郵送になります。

提出した申請書は審査され、認められれば対象機器を使用した事業を開始します。

その後、実施した事業の内容や経費を報告し、承認されると補助金を受け取れます。

補助金の種類によって手順が異なるため、申請の際には手順をしっかり確認しましょう。

(*1)事業計画書: 導入の目的や期待される効果を詳細に記載した計画書

(*2)見積書: 導入予定の自動精算機やセルフレジの費用見積

(*3)経営状況報告書: 財務諸表や確定申告書など、クリニックの経営状況を示す書類

4. 補助金を活用する際の留意点

補助金を活用する場合は、以下の3つの留意点があります。

  • 補助金を活用できる条件の確認
  • 補助金を申請するスケジュールの確認
  • 実施した事業の報告義務

それぞれくわしく解説していきます。

補助金を活用できる条件の確認

申請準備の前に、利用する補助金ごとの対象条件や経費などを事前に確認しておきましょう。

また、補助金が適用される範囲と補助額の上限も確認しなければなりません。

申請の準備を進めてから、対象ではないとわかったり、補助金の適応される範囲に該当しなかったりすると、準備が無駄になります。補助金の種類によって事業の対象や給付される金額が変わるものがあるので注意しましょう。また、補助金は全額支給されない可能性もあるため気をつけてください。

補助金を申請するスケジュールの管理

補助金を申請する際には、スケジュール管理に気をつけましょう。

申請には期限があり、必要な書類も多いため、ギリギリで準備を始めると申請に間に合わない恐れがあります。

申請する場合は、計画的に進めていきましょう。

また、補助金の申請後に採択されると、補助金を受けとるための手続きが必要になります。

実施した事業の報告義務

交付決定された内容で事業をスタートした実績を報告する義務があります事業内容や経費)。

正しく実施されたことが確認されると、補助金額が確定し、補助金を受け取れる流れです。

また、補助金の対象となった領収書や書類は、5年間保管する必要があります。

種類によっては、定期的な事業の状況報告や収益納付が求められる場合もあります。

補助金は、申請すれば受け取れるわけではなく、事業内容を報告し、確認後の給付となります。利用する際はご留意ください。

5. まとめ

クリニックの業務効率化と患者サービス向上のため、自動精算機やセルフレジの導入は欠かせません。また、今後、クリニックでも医療のデジタル化は加速すると予想され、患者さまの会計データを一元管理できる自動精算機は、その一環として捉えることもできます。

IT導入補助金や地方自治体などの補助金制度の活用も、導入の際に押さえておきたいのポイントの一つです。

MEDIREGIの自動精算機は、簡単操作と迅速な処理が特徴で、待ち時間の短縮や精算ミスの防止に貢献できます。サポート体制も充実しているため、安心して利用できます。ぜひ、お問合せください。

著者PROFILE

スマートクリニック事業推進室長 原拓也
スマートクリニック事業推進室長 原拓也
医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、クリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。